息子が「学校に行きたくない」と言った日。

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小学校1年生の間、息子は毎日元気に学校へ通っていました。友達ともよく遊び、宿題もきちんと自分のペースでこなしていました。私は「やりなさい」と強く言うことはせず、夕方までたっぷり外で遊んだり、ゲームをした後に、夜になってから黙々と宿題に取り組む息子の姿を、少し頼もしくも思って見ていました。

彼の中には、「宿題は提出するもの」「やるべきことはやる」という意識がきちんとありました。幼稚園の頃から数字や宇宙、化学などに興味があり、大人でも「へぇ〜」と感心するような話をすることも多く、「頭がいいね!すごいね!」と褒めることも多かったように思います。

授業にはしっかりついていけていたようで、むしろ「簡単すぎて退屈だ」と言うことも。私自身、「この子は勉強に困ることはないかもしれない」と、どこかで安心していたのかもしれません。

でも、2024年4月。2年生に進級すると、状況が少しずつ変わり始めました。

宿題の量が増え、とくに漢字の書き取りが急に負担になってきたようでした。2年生のノートはマス目が細かく、書く量も多くなり、息子にとっては「ただでさえ苦手だったことが、もっとつらくなった」ように見えました。

私は「遊ぶ前に宿題を終わらせたら?」と提案しました。今思えば、この言葉が彼のペースを乱してしまったのかもしれません。これまで一切口出しをしてこなかった私が、急に「こうしたらどう?」とルールを変えようとしたことで、息子の中にあった安心が崩れたのかもしれません。

その頃から、息子は宿題を泣きながらするようになりました。

担任の先生もクラスの雰囲気も変わり、きっと気を張っていたのでしょう。新しい環境への適応と、家庭内での変化が重なって、心が疲れていたのだと思います。

そして迎えた、2024年4月25日の朝。

「行きたくない……」「家を出たくない……」

玄関で突然、息子がそう言い出しました。

あまりに突然のことで、私は驚いてしまいました。これまでそんなことを言ったことが一度もなかったからです。登校班には先に行ってもらい、私は息子を連れて学校まで歩きました。

教室の前まで来たとき、息子は突然、泣き叫びながら暴れ出しました。

驚きで固まる私の目の前で、先生が「大丈夫です、こちらで対応します」と言って、息子を羽交い絞めにして教室に連れていきました。

あのときの息子の表情、暴れる身体、その場にいながら私はなにもできなかった自分。

心がギュッと締めつけられて、でもなにが起こっているのかわからない。ただただショックで、家に帰った私は急いで「子ども 学校 行きたくない」で検索しました。

そのとき、初めて「行き渋り」という言葉を知りました。

そして、ある教育関連のサイトに書かれていた言葉。

「子どもが『学校に行きたくない』と言ったときは、まずは見守ってください。」

その一文に、私はハッとしました。

私は、見守るどころか、なんとか行かせようと必死になっていた。息子の気持ちに寄り添うこともせず、「なんで行かないの?」「早くして!」と急かしてばかりだった。そのことに気づいて、涙が止まりませんでした。

あの日の朝から、我が家の時間は少しずつ変わっていきます。

その変化の記録と、そこで得た気づきを、これから少しずつこのブログに書いていけたらと思っています。

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